「ジブチ」と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
「ジブチ?どこ?」
「暑いの?」「寒いの?」
「治安は?」
「言葉は?」
こんなふうに頭の中に??がいっぱい浮かぶ。というのが大半の方の反応かと思います。
そこでざっくりジブチの概要が理解できるよう、「ジブチとは?」14選をまとめてみました
当記事を読めば、あなたも「ジブチってどんな国?」がすぐに答えられるようになりますよ!
本記事は以下の方におすすめです。
・ジブチへの短期・長期での赴任をひかえている方
・ジブチへの出張予定者・旅行者
・ジブチのざっくり地元の情報が知りたい方
① 地理的位置(地図付き)
まずは「ジブチどこ?」から。
ジブチはアフリカ大陸に属し、その中でも東アフリカ圏にあります。
東アフリカの中でジブチはここ↓
↑このgoogle mapを自由に拡大・縮小してみてください。
一瞬、隣国エチオピアに埋もれていてどこか分からないかも(汗
地図でみると最初は、周辺国に比べて、「ちいさっっ!」って思いますよね。
私も思いました。
②国名と近隣諸国
ジブチの国名の正式名称は以下です。
日:ジブチ共和国
英:Republic of Djibouti
仏:République de Djibouti
近隣諸国
ジブチは海に面した国で、対岸には中東諸国があります。
中東諸国のイエメンが最もジブチから近く、その上にはサウジアラビアやオマーンがあります。
ジブチのアフリカ大陸側のお隣の国は、エチオピア。
人口1億人強のエチオピアですが、海に面しておらず、エチオピアの海の玄関的な役割をジブチが担ってるんです。
つまりジブチを通じてエチオピアへの物資が流通されているんです。
ジブチを含むこのアフリカの東側の地域をひとくくりにして、
「アフリカの角(ツノ)Horn of Africa」とも呼ばれます。
③人口
ジブチの国家全体の人口は、2020年現在約100万人強。
日本でいうと仙台市が108万人ですから、国家全体で、日本の一つの地方都市規模の人口です。
④民族構成
民族構成割合は以下です。
・60%:ソマリ人
・30%:アファール人
・10%:イエメン人、アラブ人、その他
「その他」の中にはソマリアやエチオピア、イエメンからの難民約3万人も含まれます。
イエメン人、アラブ人系の方は見た目でわかりますが、ソマリ人、アファール人の違いは、あまり見分けがつきません。
⑤国旗
ジブチの国旗はこちらです。↓
国旗は、ジブチのフランスからの独立(1977年6月27日)に伴い制定されました。
国旗の「緑」が国土、水色が空、白が平和を表してるんです。
そして真ん中の赤い星はソマリアを含むソマリア族の居住地域を表してるそう。
独立記念日
ジブチは植民地時代、フランスの植民地でした。
そこから1977年6月27日に独立をはたします。
現在も6月27日の独立記念日には盛大なパレードが毎年実施されています。
⑥宗教
94%がイスラム教、6%がキリスト教です。
キリスト教の大部分は外国人やエチオピア人です。
イスラム教徒が大半ですので、街中の至る所に、大小様々なモスク(イスラム教寺院)があります。↓
イスラム教徒には、年に1回「ラマダン(断食)」の時期が1ヶ月程度あります。
ちなみに、2021年のラマダンの時期は、4月13日前後から始まる予定。
⑦言語
公用語はフランス語とアラビア語です。
日常会話は、ジブチ人の間では、ソマリア語やアファール語が話されています。
学校で教育される言語は、ジブチの一般公立学校は、フランス語。
アラビア系学校がアラビア語で教育を受けます。
銀行やその他役所で発行される書類は、フランス語が主流となっています。
英語は、市民生活の中ではほとんど使用されず、商店やスーパー等では片言の英会話がなんとか通じる?通じない?程度です。
仏語会話が難しい方は、仏語の翻訳アプリや、仏語の片言集などあると便利かもしれません。
⑧ジブチと日本の時差
ジブチと日本の時差は6時間。
ジブチは日本より6時間遅いんです。
(例:日本時間PM15:00だとジブチは同日のAM9:00)
⑨ジブチ国土と州
国土の全体面積は約23,000k㎡
日本で例えると、福岡・佐賀・長崎・熊本・大分を足すと約23,000k㎡強になります。
例えがわかりにくいですね?すいません(汗汗
州
以下の5つの州と1市に区分されてます。
ジブチ市:首都
アリサビエ州
アルタ州
ディキル州
タジュラ州
オボック州
ちなみに、全人口100万人のうち、約80万人がジブチ市に居住しています。
残りの20万人がその他5州に居住しています。
⑩気候・気温・雨量
気候は砂漠気候、乾燥帯気候等が入り混じっています。
季節はおもに2つに分けられます。
「4月~10月:猛暑期(乾季)」
「11月~3月:涼しい時期(雨季)」
気温
気温と雨量の関係をグラフ作ってみました。
「気温」はグラフからも分かるように、猛暑時期は日中40℃を超えます!!
いわゆる、車のボンネットで目玉焼きができるってやつですね。
猛暑時期が約半年程度続きます。
涼しい時期といっても、年平均して25℃から30℃強ぐらいですので、日本から比べると暑い部類に入るかもしれません。
ジブチ市内では、年間で気温が20℃を下回ることはありません。
なので、服装は年中夏仕様です。
雨量
「雨量」はというと、ジブチの年間降水量は、120mm程度です。
年間降水日が約20日程度です。
そう、雨がほとんど降らないんです。
なので雨季といってもそんなに雨は降らないというのが以前までの通例でした。
ところが最近は、気候変動の影響もあり、2019年11月には年間降水量を超える雨量が1日で降ったこともありました。
そんな時は、ジブチの都市機能は洪水仕様になっていないため、市内各地で道路や家屋の浸水が発生します。
写真ではわかりにくいですが、道路が50cmから100cmぐらい浸水します。
もちろん道路は歩けないので、洪水時は、車高の高い車で移動する必要があります。
なので、ほとんど雨は降らないとは言え、傘や長靴等、雨具の一つぐらいは持っていてもいいかもしれません。
⑪病気
ジブチには熱帯地域特有の疾病(病気)が存在します。
滞在前の準備としては予防ワクチン接種があります。
厚生労働省のHPなどを参考に、必要な予防接種の対応をされることをおすすめします。
例えばジブチの隣国エチオピア国経由でジブチに入国される際は、黄熱病の予防接種は必須となります。
渡航目的にあわせて、所属先および近隣の海外渡航外来等でよく確認されることをおすすめします。
滞在中の感染疾病としては、主に以下があります。
・マラリアやデング熱等の蚊を媒体として感染する、原虫感染症
・不衛生な環境が原因でおこる細菌や寄生虫、ウィルスによる感染症
・環境が変わったことによる、ストレス性の病気や気管支系の病気
・多汗による汗疹や肌カビ等の皮膚疾患
各自でできる予防や対策については別記事にてご紹介したいと思います。
本記事では、とりあえず渡航前は予防接種が必要で、事前に病気予防のための対策も必要なんだと認識していただければ大丈夫です。
⑫治安
治安は、その他アフリカ諸国に比べれば比較的安定しているほうかと思います。
とは言え女性が一人で夜道を歩いても大丈夫というものではありません。
外国人を狙った、軽犯罪(スリやひったくり)は市中でも聞かれます。
外国人は狙われやすいのは事実で、一般的に外国旅行に出かけるときと同様の注意は必要になります。
⑬ 政治
ジブチは大統領制をとる立憲国家で、現在の大統領はソマリ人であるイスマイル・オマール・ゲレ大統領。2021年現在76歳。
2021年4月には大統領選挙が実施される予定。大統領の任期は5年で、再選制限はなしです。
※経済については別記事でお伝えする予定です!
⑭ 通貨・物価
通貨はジブチフラン(DJF)です。
・1DJF≒0.6円(※為替による)
・1米国ドル=177.5DJF(ジブチ国内は固定ルート)
ちなみに、ジブチの一部のスーパーでは米ドルも使用可能なので、ジブチフランへの両替は、ジブチ到着後でも十分間に合いますよ。
物価
物価はと言いますと、平均的に物価は高いと言えます。
一例ですが、下の写真の外国人御用達のスーパーでは、輸入物のグリーンリーフ(サニーレタスみたいなやつ)は、1株は1000DJF≒600円します。
いちごは1パック高い時で4000DJF≒2400円します。
私は日本で、1株100円程度のグリーンリーフしか買ったことがなかったので、ジブチのグリーンリーフの値段には、思わす二度見しましたよ!
食べ物以外も質のわりに安くはないのがジブチです。
もちろん、庶民の八百屋や市場もあります。別記事でご紹介していきますね。
他にもジブチ経済や、ジブチ到着後のお金の両替等も今後別記事でご紹介予定です。
以上、まずはジブチの概要をご紹介しました。
ではまた次回!